職場の人権・第203回研究会のお知らせ

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)

■第203回研究会(17年4月)
  「同一労働同一賃金」の虚妄性
      安倍政権の「働き方改革」を問う

  と き  4月15日(土) 午後1時30分~4時30分
  ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)5F研修室2(電話 06-6942-0001)                  (地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)

   報告者:熊沢 誠さん(研究会「職場の人権」顧問)
 コメンテーター:要 宏輝さん (元大阪府労働委員会労働委員)

 安倍政権は、昨年9月に「働き方改革実現会議」を立ち上げ、同12月20日に「同一労働同一賃金ガイドライン案」を発表しました。その内容は、一抹の期待をも裏切るものでした。要するに「雇用管理区分が違う」、「人材活用の仕組み」が異なれば、職務内容が同じでも賃金に差をつけることに合理性があるとしています。つまり現状の賃金格差を容認することに他ならない。結局、安倍政権の「働き方改革」とは、「働かせ方改革」ということなのでしょうか。しかし私たちは、言葉だけを一人歩きさせずに真の「働き方改革」を求める必要があります。労働者が、その職場の仕事のありようを決めるなり、関与すること。つまり働きやすい、働き続けられる職場にしていくことは、労働者なり労働組合の責務です。そのことに尽力することが、私たちの「働き方改革」でしょう。
 このことに長年尽力されてきた熊沢さんから、官制「働き方改革」に鋭いメスを入れていただき、「働き方改革」についての、私たちの主体的関与の必要性を提起していただきます。また、労働現場で苦闘されてきた要さんからコメントしていただきます。ご参集ください。

職場の人権・第202回研究会のお知らせ

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)

■第202回研究会(17年3月)

     障害者の就労を取り巻く最近の変化
      --障害者雇用促進法改正の意義と課題

  と き  3月25日(土) 午後1時30分~4時30分
  ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)701号室(電話 06-6942-0001)
       (地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)

  報告者:江本 純子さん(県立広島大学保健福祉学部教員)
  現場報告:泰山 義雄さん(北摂地域ユニオン)

 日本の障害者雇用は、障害者雇用率を主軸にして展開されてきました。とくに2000年以降、雇用の量的拡大を目指し、関連法・制度のたび重なる改正がなされました。結果、ハローワークを通じた障害者の就職件数は、上昇し続けています。この一方で、質の問題、すなわち、就労支援のあり方や就職後の労働条件・環境の問題等は、置き去りにされていました。しかし、障害者雇用促進法改正(2013年)では、障害者権利条約に伴い、質的にも拡充を図っています。また、障害者差別解消法施行(2016年4月)で、すべての事業主に対し障害者差別を禁止し、合理的配慮義務を課しました。これにより、障害者雇用政策は、大きな転換点にあります。
 3月例会では、江本さんが障害者雇用促進法改正によってもたらされたもの、また、なお残された課題を検討します。また泰山さんは、現場からの問題提起として、公務員の欠格条項(被後見人・被保佐人)によって雇い止めにあった知的障害の裁判闘争について報告します。

職場の人権・第201回研究会のお知らせ

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)

■第201回研究会(17年2月)

アメリカ労働運動の新潮流と“サンダース現象”

と き  2月25日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)5F研修室1(電話 06-6942-0001)          
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)

報告者:伊藤 大一さん(大阪経済大学経済学部教員)

 先のアメリカ大統領選挙は、大方の予想を覆しトランプ氏が勝利、世界中に衝撃を与えました。そのことでいま様々な議論が展開されていますが、言えることは、新自由主義とグローバリゼーションの跋扈するなかで、格差と貧困が深く浸透し、それが屈折したかたちでトランプ支持に反映された、そのことはイギリスのEU離脱にも通底しているのではということです。こうした兆候は、民主党代表選での“サンダース現象”にすでに現れており、若者の熱烈な支持者は、ヒラリー氏は所詮ウォール街側の人だと批判しました。
 例会では、選挙期間中アメリカで調査・研究をされていた伊藤先生に、アメリカ社会の底流について、労働運動の新たな息吹、みずからを「民主的社会主義者」と名乗るサンダース旋風は何を意味しているのか。新たな希望となり得るのか。“アメリカ労働運動の新潮流とサンダース現象”についてお話していただきます。ご参集ください。

職場の人権・第200回研究会のお知らせ

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)

☆今回はコミュニティ・ユニオン関西ネットとの共同開催となります。

コミュニティ・ユニオン運動の現状と課題 (仮題)

と き  1月21日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)南館72号室

(電話 06-6942-0001)
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)

報告者:文 貞實さん(東洋大学社会学部教授)
現場報告:きょうとユニオン(1年におよぶiWAi職場占拠闘争勝利報告)

今回で、例会が200回を迎えます。結成当時(1999年9月)は、バブル崩壊以降の企業のリストラ・合理化など、職場支配・個人処遇が貫徹されるときでした。その危機感から、また「労働問題が、もはや人権問題に至っている」ことを共有するコミュニティ・ユニオン運動の要請、連携を受けてスタートしました。そのこともあり今回は、コミュニティ・ユニオン運動についてご報告していただきます。
全国のコミュニティ・ユニオン運動について、膨大な労力を費やして調査研究がおこなわれ、その報告書が昨年刊行されました。このプロジェクトの代表を担われた文貞實さんにご報告していただきます。文さんは、「つねに社会に問いかける運動を展開するからこそ、ユニオン運動が「公共空間」の基盤となるプラットホームとしての役割を担う」と評していますが、調査研究に携わっての思いのたけをお話していただきます。また、1年間の職場占拠闘争を闘い、最近全面勝利したきょうとユニオンのiWAi争議についてご報告していただきます。ご参集ください。

職場の人権・第199回研究会のお知らせ

 安倍政権の労働政策にどう対処するか?
――これからの労働運動を語り合う集い

と き  12月3日(土) 午後1時00分~5時00分
ところ  国労大阪会館3F室(電話 06-6354-0661)
(JR環状線「天満」駅下車。線路に沿って東(「桜宮」駅方向)へ徒歩1分)

従来の例会とは、日程・会場が異なります。
今回の例会は「これからの労働運動を語り合う集い」と合流する形で開催します。
参加費は一般1000円、「職場の人権」会員は無料です。

問題提起:
西谷 敏さん (大阪市立大学名誉教授)
熊沢 誠さん (研究会「職場の人権」顧問)
●パネルディスカッション
●みんなで意見交換

労働組合の組織率の低下にとどまらず、労働運動の弱体化が指摘されています。それに符合するかのように労働法制の改悪も進められてきています。この状況に対し、労働運動が有効な対処を成し得ていないのも事実です。安倍政権の唱える「働き方改革」についても、一見聞こえのよい言葉が並べられていますが、その内実は押して知るべしです。このような状況において、労働運動の現状を憂う人たちが、立場を越えて一堂に会し忌憚のない意見交換を持ちたいと企画しました。
これまで労働運動の発展に大きな影響力を及ぼしてこられた西谷先生が『労働法の基礎構造』を、熊沢先生が『私の労働研究』を相次いで出版されたのを機会に、両先生の問題提起を受けて、これからの労働運動を語る集いを開催します。ご参集ください。
主催:民主法律協会、大阪労働者弁護団

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