研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)
■第205回研究会(17年6月)
韓国における女性非正規労働者の労働の実態と組織化の新たな試み -ケアワーカーの事例を中心に-
と き 6月17日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ エルおおさか(大阪府立労働センター)5F504号室
(電話 06-6942-0001)
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)
報告者:横田 伸子さん (関西学院大学社会学部教授)
コメンテーター:水野 有香さん(名古屋経済大学教員)
1990年代以降、韓国でもグローバリゼーションとともに経済のサービス化が進展しました。この結果、サービス業は、伝統的な零細サービス業を財閥系企業や外資系企業が駆逐して成長した部門と、就業者の伝統的就業形態はほとんど変わらない部門に分れます。前者の典型が流通業であるのに対し、後者の典型はケア分野です。ここでケアワーカーとは、とくに家事労働者と介護労働者を指します。韓国では、ケアワーカーの伝統的な就業形態や労働過程、劣悪な処遇、社会的に低い認識は変わらないまま、サービス産業の一翼を担うようになりました。
本報告では、韓国のケアワークの実態を浮き彫りにすると同時に、ケアワーカーがいかに組織され、その運動がどのように展開されてきたかを労働NPOである韓国女性労働者会の事例を中心に見ていきます。また、日本の非正規問題を研究されている水野さんにコメントをお願いしています。ご参集ください。