職場の人権・第208回研究会(2017年11月4日)

研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)
日程が通常のタイミングとは異なります。ご注意下さい。
      
■第208回研究会(17年11月) 
  姿の見えない船員と海員組合のいま
     ― 壊憲と戦争が船員へ突きつける課題 ―

  と き  11月4日(土) 午後1時30分~4時30分   
  ところ  エルおおさか(大阪府立労働センター)南館7F72号室(電話 06-6942-0001)           
       (地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)

  報告者:柿山 朗さん(元外航船長/元海員組合全国委員)

 若い頃、船乗りになりたいと想いを馳せた方は多いと思いますが、皆さんは海員組合をご存じでしょうか。全日本海員組合は外航や内航、港湾線や遠洋漁船で働く仲間たちで作る、日本で数少ない個人加盟の産業別労働組合です。長く同盟・民社ブロックの中核的労組として産業擁護・労使協調主義を基本的な性格としながらも、1972年には「人間性回復」をスローガンに90日の長期ストを闘いました。また、太平洋戦争で壊滅的な打撃を受け多くの仲間たちを失った経験から「不戦の誓い」を掲げて「シーレーン防衛構想」についていち早く反対し、先頃は「民間船員を予備自衛官補とすることに断固反対する声明」を発表し話題になりました。
 ところで現在の海上職場の状況はどうでしょうか。港で船員の姿を見かけることはほとんどありません。外航船のほとんどは外国籍の便宜置籍船となり、日本人が外国人に置き換えられました。外航海運の急速な変貌とは裏腹に、内航船員は古色蒼然とした前近代的な環境と労働にうち捨てられたままです。
 例会では海上の安全と海上労働運動の復権に奮闘されてきた元海員組合全国委員・元外航船長の柿山さんに、実践と経験をもとにした海上労働運動の現状と課題について報告をしていただきます。ご参集ください。

第209回研究会は12月2日(土)です。