研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)
第210回研究会(2018年1月)
「チェーンストアの労働組合」とパートタイマー
と き 1月20日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ エルおおさか(大阪府立労働センター)701号室(電話 06-6942-0001)
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)
報告者:本田一成さん(國學院大學経済学部教員)
コメンテーター:塩野仁志さん(立命館大学社会学研究科博士後期課程、元チェーンストア労働組合中央執行委員)
現在、日本の組織労働者の最大多数派は、UAゼンセン「流通部門」組合員(主に流通小売業労働者)が100万人超となっており、他産別の組織現勢が衰えていくのと対照的に伸長しています。ところが、従来、流通小売業の労働組合研究、労使関係研究は非常に乏しく、労働組合の結成や初期活動については長らく不明のままでした。
本田さんは、その空白を埋めるべくもっぱら資料調査によって著書『チェーンストアの労使関係』(中央経済社)を執筆しました。来年2月には、インタビュー調査に依拠した『チェーンストアの労働組合』(新評論)を刊行される予定です。本田さんは「1960年代から次々に結成されたチェーンストア労組は、当初パートタイマーを全く視野に入れていなかった」と述べています。
本例会では、葛藤を伴いながら始まったパート組織化の展開や、パート組織化が日本の労働組合員数を支える現況と、当時の活動との間に一体何があったのか、その課題は何か、いまどうすればよいのか、といった論点に着目し、チェーンストア労組の視点から「パートタイマーの組織化と労使関係」についてご報告いただきます。ご参集ください。