研究会「職場の人権」では、1999年の設立以来、毎月(年10回)定例の研究会を開催しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。ご希望のテーマやご意見等がございましたら、何なりと事務局までご連絡ください。(会場費は500円、但し会員は無料)
■第219回研究会(18年12月)
大学教員の労働問題
と き 12月1日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ エルおおさか(大阪府立労働センター)504号室(電話 06-6942-0001)
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)
報告者:橋場 俊展さん (名城大学教授)
今日、小・中・高の教員の仕事が危機的なまでに過酷になっていることはすでに周知のことですが、大学教員にはまだゆとりや仕事上の裁量権があって、職場内でも社会的にも発言はわりあい自由だと考えられてきました。しかし、それは昔日のこと。大学教員の世界にもふつうの労働者のそれに似たしんどさが迫っています。一つには、有期雇用・低賃金の非常勤教員の大々的な「活用」。今ひとつには、まだあまり知られていないことですが、専任教員の能力・実績をあえて数値で査定するシステムの導入、それによる選別の強化、その結果としても安定雇用の危機にほかなりません。当研究会の企画は、この後者にも注目し、以上二つの問題状況を併せて、それぞれ具体例を見つめながら「大学教員の労働問題」を考察することです。
労務管理のすぐれた研究者で、かつ教員組合活動にも取り組んでいる名城大学の橋場俊展さんのご報告です。研究者にとっての研究・表現の自由と、それを保障できる大学のあり方に関心を抱く、多くのみなさまの参加をお待ちしています。