■第215回研究会(18年6月)
社会運動と若者
―新たな労働運動へのヒントを探る
と き 6月16日(土) 午後1時30分~4時30分
ところ エルおおさか(大阪府立労働センター)604号室(電話 06-6942-0001)
(地下鉄谷町線、または京阪電車「天満橋」駅下車。西へ徒歩5分)
報告者:富永 京子さん(立命館大学産業社会学部教員)
コメンテーター:高橋 慎一さん(ユニオンぼちぼち)
労働組合の推定組織率は17.1%(2017年)まで落ち込み、多くのコミュニティユニオンは後継者不足の問題を抱えています。本例会では、近年、労働運動の「新たな担い手」として注目されてきた若者たちに焦点を当て、彼/彼女らが社会運動をどのように捉えているのか、また旧来の社会運動(家)をどう見ているのかを考えていきます。
報告者の富永さんは著書『社会運動と若者』(2017年)において、社会運動に参加する若者たちが、非日常の「出来事」ではなく日常の延長として運動を認識していることを指摘しています。働き手たちが「労働者」として同じ目標を共有することが難しい状況のなかで、ユニオンはどのように労働問題に取り組んでいくことができるのでしょうか。「ある運動に従事する者が何かを共有しているという強い仮定を前提とすること」(『社会運動のサブカルチャー化』、2016年)の問い直しを起点に、これからの労働(組合)運動に求められることを議論し、探っていきたいと思います。また、ユニオンぼちぼちの高橋真一さんにコメントをいただきます。ご参集ください。